2014年夏にアジアで初めて運転された『きかんしゃトーマス号』、昨年2015年は『ジェームス号』も加わって、連日満席になるほどの大人気を博すとともに、大々的にメディアに取り上げられ、大きな話題になりました。原作出版70年記念だったこともあり、夏だけでなくクリスマス走行も実施されて話題になりましたね。
今年も6月11日(土)より10月10日(月)までの運行が決定し、のべ77日間、合計174本の「きかんしゃトーマス号」が走ることになりました。まだ乗ったことが無い方に、その人気の秘密や周辺情報についても詳しくご紹介したいと思います。
すごい再現率で、子どもだけでなく大人にも人気!
大井川鉄道はもともとSL運行で有名な静岡県の鉄道会社でした。所有する本物のSL(C11形227号機)を改造してきかんしゃトーマスの意匠を施すことで、大人も大興奮するくらいリアルな出来になっています。もともと茶色だった客車も、ちゃんと「きかんしゃトーマス」の絵本に出てくる「アニーとクララベル」のようにオレンジ色に塗られています。座席の枕カバーや天井などにも、あちこちにトーマスとその仲間たちが描かれており、車内でもトーマスたちの姿が見られるので、きっと子どもたちは大喜びすると思います。
車内では限定のお土産を買うこともできますし、お子様連れの方にはフタを開けるとトーマスが飛び出してくるトーマス弁当がおすすめ。もちろん中身もお子様が大好きなおかずがいっぱい入っていて、お昼の時間が楽しみになること間違いなしです。
窓から見える景色はさすがにイギリスとは違うものの、美しい茶畑や大井川、鉄橋など、とてものどかで自然豊かな風景が続きます。
トーマス号はどこで会える? 大井川鉄道へのアクセス方法
「トーマス号」は6月11日(土)~10月10日(月)の期間中、「新金谷」駅⇔「千頭」駅間を走行します。
東京駅から電車で行く場合は、まず新幹線で「静岡」駅まで行き、JR東海道線に乗り継いで「金谷」駅まで乗車します。JR東海道本線「金谷」駅のすぐ隣に、大井川鉄道の始発駅「金谷」駅があり、そこからトーマス号のいる新金谷駅に着きます。
「金谷」⇔「新金谷」間の移動は5分ほどですが、大井川鉄道は本数が少ないため、事前に時刻表を事前にチェックし、新金谷に到着したい時間から逆算して新幹線や東海道本線に乗るようにしましょう。
夏休みの計画は早めにたてて、抽選予約をしよう!
トーマス号に乗りたい場合、個人で予約する方法と旅行会社各社のツアーに申し込む方法があります。トーマス号を個人で予約する場合、2014年は先着順でしたが、2015年からは申込み希望者が多数のため抽選となりました。今年も激戦となるでしょう。特に土日祝やお盆シーズン、夏休みにあたる7月・8月はかなり入手が難しいです。でも、もし抽選に外れてしまっても諦めてしまうのは、まだ早いです。
昨年はすでに予約を締め切っている運転日について、空席がある場合には、二次予約を受け付けるという発表があり、6月の土日などを含め、再受付していることもありました。また、キャンセルの発生により、再申込みや当日券でチケットを入手できる場合もあります。そういったお知らせは大井川鉄道のHPに掲載されますので、こまめに大井川鉄道のHPをチェックされることをおすすめします。
トーマスだけじゃない? 大井川周辺のおすすめスポット
乗るのも楽しいですが、絵本からそのまま飛び出してきたようなリアルなトーマスが、こちらに向かってどんどん走りながら近づいてくるのを見るのはもっと楽しいです。
トーマス号のチケットは入手できなかったけど、近くで走る姿だけでも見てみたい! そんな方におすすめなのは、「川根温泉笹間渡駅」から徒歩5分ほどのところにある、「川根温泉ふれあいの泉」です。ここは露天風呂からSLが眺められる、全国でも珍しい名所としても有名で、もちろん「トーマス号」も見ることができます。また、「川根温泉笹間渡駅」から徒歩8分ほどのところにある「時之栖 川根温泉ホテル」も、SLや「トーマス号」を見ることができます。客室には「山側」と「川側」の部屋がありますが、SLや「トーマス号」が見たい方は必ず「川側」の部屋を予約するようにご注意ください。
また、せっかくなら大井川鉄道の「トーマス号」以外のSLに乗ってみるのもおすすめです。まるで生き物のようにモクモクと煙を上げて、力強く走る姿は、鉄道ファンでなくても魅了されるはず。写真の被写体としても、とても魅力的ですよね。
終着駅にはSL資料館が設置されており、SLの部品の他にも鉄道ジオラマや模型などが数多く展示されていて、見どころ満載です。「新金谷」駅からSLに乗って「千頭」駅まで行き、寸又線バスに乗って「美女づくりの湯」として知られている寸又峡温泉で入浴休憩なんてのもいかがでしょう? 寸又峡温泉で一泊する場合は、恋の願いが叶うパワースポットとしても人気の「夢のつり橋」まで散策するのもおすすめですよ。
さいごに
いかがでしたか? 東京からも大阪からもだいたい2時間くらいで行けてしまう静岡。この機会に行ってみてはいかがでしょう? ふだんは温泉や恋愛のパワースポットなんて…と言う彼も、SLやトーマスが見られるよ!と言われれば「お? 一緒に旅行行こうか」なんて盛り上がってくれるかもしれませんよ。